「テフロンって危ないの?」
そんな疑問、実は昔の加工剤や使い方の誤解が理由なんです。
この記事では、『危険といわれる理由』と『今の安全性』をわかりやすく紹介します。
正しく使えば、テフロンは毎日の料理の頼れる味方になりますよ♪
テフロンってそもそも何?
「テフロン」は、正確にはフッ素樹脂(PTFE)という特殊な素材のこと。焦げつきにくく、洗いやすいのが最大の特徴です。
キッチンではフライパンや鍋、調理道具などに幅広く使われていて、忙しい日々の料理に大助かりな存在です。
きっとあなたも使ったこと…ありますよね??
『昔』は危険だった?テフロンが悪者にされた理由【過去】
昔のテフロン加工には、「PFOA(ピーフォア)」という加工剤が使われていたことがありました。
この成分は、環境や健康への影響が問題視され、一部で「発がん性があるのでは?」と騒がれたんですね。
ですが、今はPFOAの使用は禁止され、現在販売されているテフロン製品はPFOAフリーが基本です。

今のテフロンは安全なの?【現在】
今のテフロン加工(フッ素樹脂)は、毒性や発がん性が認められていません。

もしもコーティングが剥がれて口に入っても、体に吸収されず、そのまま排出されると言われています。
フッ素樹脂が健康に影響を与えるという報告は見当たりません。また、調理器具から剥がれ落ちたコーティングの羽編を飲み込んだとしても体には吸収されずに体内を通過し、毒性反応も引き起こさない
情報引用元:内閣府 食品安全委員会事務局
それでも『今』も「危ない」と言われる理由【注意点】
【1】空焚きによる有害ガスの発生
空のままフライパンを加熱すると、温度が300℃以上に!
このとき出るガスを吸い込むと、インフルエンザのような症状が出ることがあると報告されています。
PTFEを加熱し過ぎた際に生じる熱分解生成物を吸引すると高い毒性が示されることが報告されています。315~375℃で加熱した時の生成物を吸引した場合、インフルエンザに似た症状を示すとされています。
情報引用元:内閣府 食品安全委員会事務局

ついうっかり…なんてこと誰でも一度はあるあるだよね…
【2】コーティングが剥がれて中の素材が溶ける?
テフロンの下にはアルミなどの素材が使われていて、剥がれた部分から溶け出すのでは?と心配されることがあります。
たしかにアルミニウムは酸や塩分に弱く、体内に蓄積しやすいため、長期的に摂取すると腎臓や神経系への影響があるといわれています。



じゃぁアルミ以外の素材はどうなのかも教えて欲しい…



いいところに気づいたね!
フライパンのコーティング剤の下にはいろいろな素材が使われているよ。
溶けだしやすさは素材によって違うんだよ。一緒に見てみよう!
コーティングがはがれたとき、
\素材ごとの「溶け出しやすさ」と注意点/
素材 | 溶け出しやすさ | 理由・注意点 |
---|---|---|
アルミニウム | ★★★(高い) | 酸や塩分に弱く、コーティングが剥がれると溶出しやすい。体内に蓄積しやすく、腎臓や神経系への影響が懸念される。 |
鉄 | ★★(中程度) | 錆びやすいが、鉄分として吸収されることも。過剰摂取でなければ問題になりにくい。 |
ステンレス | ★(低い) | 耐食性が高く、溶け出しにくい。ただしニッケルやクロムが微量に溶出する可能性も。 |
チタン | ★(非常に低い) | 生体適合性が高く、医療器具にも使われるほど安全性が高い。 |
セラミック | ★(非常に低い) | 無機素材で化学的に安定。高温でも有害物質が出にくい。 |
より安全なフライパンをお求めの方はこちら▼
正しく使うコツ&安全チェックポイント
- 空焚きはしない(加熱前に必ず食材 or 油を入れる)
- 強火での使用を避ける(中火までが基本)
- コーティングが剥がれてきたら買い替えのサイン
- 金属製のヘラなどは使わない
- 食洗機対応かは製品表示を確認して
まとめ
昔は問題のあったテフロン加工ですが、現在日本では安全性がしっかり確保された製品が一般的です。
ただし、空焚きや剥がれたままの使用には注意が必要。正しく使えば、テフロンフライパンは焦げつき知らず&時短調理の強い味方ですよ♪

